某月某日午後の事、私はオペラ座の前で自由だった。
パリの町は世田谷区位の狭い都市。これからホテルのある北駅までおよそ40分位か。
時間はたっふりある。嬉しくてワクワクする。
時は12月、街じゅう一年中で一番美しい装いだ。悪名高きハッロズには寄らない。
壁全面イルミネ−ションされている最も派手なデパ−ト、ラハエット(だったか)に入る。
最上階迄ある大きなツリ−。高級そうな品々、それだけ
ぶらぶら散策、歴史のある石畳のような歩道を歩く、こまめに公園がある。
歴史の跡を生かして綺麗に作り直したような感じだ。お花も色とりどりに咲いている。
ス−パ−マ−ケットに寄って夕食も買った。
絵葉書も買った。と、ここまではとても楽しかった。
徐々に暗くなって来て、さて、と,,ホテルを目指した。
自分が完全に迷子になっているのが認識出来た。
あちこち訪ねながらやっとの思いでホテルに着いた。
狭いエリアと侮る事なかれ。という事を学んだ。
英語も通じない。私の仏語もなかなか理解してもらえない。
しっかり心細い思いを体験した。
親切だったのはフア−マシ−薬屋さんだった。
お陰で日本に帰れた。因みに切手は薬屋さんで売っている。